じゃばらいず北山、JFS-B認証を取得
ー これからが本当のスタート ー
2025年2月、じゃばらいず北山は念願であったJFS-B認証を取得しました。これは、食品安全管理の向上を目指し、社内での継続的な努力と取り組みが実を結んだ結果です。
この認証取得にあたり、品質管理責任者兼HACCPチームリーダーの木村さんにインタビューを行い、認証取得までの道のりや今後の展望についてお話を伺いました。
■認証取得までの苦労と取り組み■
今回の認証取得は、新工場の設立や生産ラインの立ち上げと時期が重なり、ラインの検証や機械の調整、さらには検証用の微生物検査など、多岐にわたる作業を並行して進める必要がありました。特に、まだ竣工していない新工場・新ラインの中で、どのように製造を管理し、規格要求に適合させるかを慎重に検討しながら形にしていく作業は、試行錯誤の連続でした。
また、3次文書や4次文書の作成もゼロベースからのスタートとなり、非常に多くの時間と労力を要しました。認証取得に向けた活動は社内の共有の場で議題として取り上げながら進め、最終的に約1年8ヵ月の期間をかけて達成しました。
特に難しかったのは、第三者認証の概要や重要性、取得によるメリット、そして文書として決めたことを社内で共有し、理解を深めてもらうことでした。ただ認証を取るだけではなく、従業員一人ひとりが食品安全の意識を持ち、日々の業務の中で実践できるようにすることが重要だと考えています。
■今後の展望と課題■
JFS-B認証の取得は一つの大きな節目ですが、決してゴールではなく、むしろここからが本当のスタートです。
まずは認証の仕組みを社内にしっかりと定着させることが重要であり、継続的な改善活動を通じて運用の精度を高め、より実効性のある食品安全マネジメントシステムへと発展させていく必要があります。
また、課題の一つとして、組織全体の食品安全に対する意識向上が挙げられます。「誰一人として部外者ではなく、全員が運用の当事者である」という意識を根付かせることで、より強固な食品安全文化を築いていくことが求められます。そのためには、従業員一人ひとりが食品安全の重要性を理解し、日々の業務の中で実践できる環境づくりが不可欠です。
適切な運用を徹底し、組織全体で食品安全に取り組むことで、より多くのお客様に「安心・安全なじゃばら」を提供できるようになります。
さらに、今後の成長と市場ニーズに応じて、JFS-CやISO22000など、より高度な食品安全管理レベルへのステップアップも視野に入れています。お客様やお取引先様、食品業界の期待に応えられるよう、継続的なレベルアップを図りながら、信頼性の高い製品づくりを追求していきます。
今回のJFS-B認証取得を契機に、じゃばらいず北山はさらなる品質向上と食品安全の強化を目指し、より多くの方に安心・安全なじゃばら製品をお届けできるよう邁進してまいります。
■JFS-B規格の概要■
一般財団法人食品安全マネジメント協会が開発・運営する国際標準の食品安全管理の取り組みを認証する日本発の規格。
JFS規格の要求事項に沿った安全管理がなされているかを第三者機関が監査を行い、安全な食品を製造し、消費者に届けるためのマネジメントシステムが構築・運用されているかを確かめる。
※JFS-A,JFS-B,JFS-Cとあり今回のBは中級相当
JFS-Bを取得することで国内のみならず、アジアをはじめとした海外への輸出の際に食品安全に関し一定以上の水準があることを証明できる。
要求事項は大きく3つありFSM(マネジメント)、ハザード制御(HACCP)、適正製造規範(GMP)から構成されている。
B認証は、Codex HACCPやGFSI中級レベルを完全履行する規格となる。
